HOME > NEWJACKSWING - ニュージャックスウィング -
NEWJACKSWINGの歴史
 

1980年代にニューヨークのハーレムが発祥し、 1980年代後半から1990年代前半にかけて流行した音楽スタイルのことを言います。アメリカの音楽プロデューサーであるTeddy Rileyが中心となり生み出され、新しいサウンドのR&Bで特有のリズムに特徴があります。ファンクにラップなどのヒップホップ的手法を組み合わせ、そこにソウルや、ゴスペル的メロディー・ハーモニーのセンスを加味することによって新たなスタイルを構築しました。ハネるビートを備えた音楽は瞬く間に音楽シーンで人気となりダンスブームを巻き起こしました。

 

NEWJACKSWING特徴

 
基本的には、ジャズ・ファンク・ラップ・R&Bの要素を合体させたポップ・ミュージックと定義されています。ブラックミュージック特有の重いグルーブ感を持ち、それと同時に軽快なスピード感と親しみやすいメロディーをアピールするサウンドで、軽いメロディーラインやはっきりと発音されたボーカルの下に「しっかりとしたビート」(リズムはインパクトあるスネアと16分3連のスイングビート)を入れているのが特徴です。
・ダンスの特徴元々は音楽のジャンルだったNEWJACKSWINGですが、スピードの早い曲調に合わせ、軽いステップを多用し踊ります。代表的なステップは「Running Man」「Reebok」「Robocop」「Charleston」「Crab」などです。NEWJACKSWINGのダンスはシンプルですが躍動感があります。ひとつひとつのステップや動きがはっきりと見える為、ダンスの基礎が身についていなければ、踊ることが難しいジャンルのひとつです。ダンスの基礎的な技術が必要とされるジャンルで、HIPHOPダンスの登竜門と言えるでしょう。

 

代表的なステップ
 
1.ランニングマン

ランニングマンとは、その場で動かないのに走っているような足のステップのことを言います。もっと簡単に言うと立ち位置を変えずに、走っているような動きをするダンスです。元々は、アフリカのストリートダンスで始まりました。割と新しいステップだと思われるかもしれませんが、実は30年程前から踊られていた歴史あるステップです。
 

2.ロジャーラビット

映画『WHO STOLE ROGER RABBIT』が由来のステップで、RUNNING MANを逆にした動きがこのステップです。上手に見せるコツは、足を後ろに出す際に軽く曲線をイメージすることです。そうすると簡単なステップも見栄えします。8ビートと16ビートの両方に対応できますので、スポーティーに踊るヒップホップスタイルにも合いますし、ゆったりしたR&B音楽でも踊れます。簡単でお洒落に踊れるステップです。
 

3.トゥループ

「トゥループ」というR&Bグループがよく使っていたステップといったことからトゥループと名づけられました。腰や足を左右に振り、ホップする動きが特徴的で、片方の膝を上げ、上げた方の膝の方に両手を持ってくるといったステップです。今でも主流のトゥループですが、90年代初期に特に流行していて、雰囲気の出るステップのひとつです。
 

4.チャールストン

1920年頃のアメリカのチャールストン市で生まれたのでその地名がステップ名についています。膝を近づけた状態で足を前後または左右に踏み出すステップです。着地するときに、つま先を軸にして踏み込んで向きを変えることが大きな特徴です。難易度自体はそれほど高くなく、スピードの早い曲でも使える便利なステップです。
 

 
- まとめ -

NEWJACKSWINGはHIPHOPの基礎がたくさん詰め込まれてるダンスジャンルです。キッズから大人まで幅広い年代で楽しめるダンスでもあるので、ステップをひとつひとつマスターしてかっこよく踊ってみてください。


■記事作成
ダンサー:Mai